まとめ記事 国産カブト

国産カブトムシの成虫を手に入れてからブリード1周するまでの飼育まとめ

投稿日:

今回の話題

  • 国産カブトムシの成虫をゲットしてからブリードするために必要なことまとめ

何件かリクエストがあっため、今回ちょうど良い機会なのでここに書き残してみたいと思います。僕の知る限りの話ではありますが、何かのお役に立つことがあればとても嬉しいです。

成虫ゲット~飼育。ペアリング前まで

まず、カブトムシの成虫は、野外採集品とブリード品で少し状況違います。

野外採集品はまず寿命が分かりませんので、もうすぐ星になるのか、まだまだ元気に活動するのかわかりません。国産カブトムシは交尾欲が強いので♀は既に交尾が済んでいるケースも多いです。ブリードを試みるなら野外採集品はすぐにペアリングに移る方が良いと思います。

ブリード品(飼育品)であれば、未交尾かどうかはっきりしているので長生きしやすいです。もともと1シーズンで死んでしまうので、そもそも長く生きることはできませんが、ケンカ、転倒(自力で起き上がれない場合)、エサ切れ、交尾、産卵という寿命を削る要因を極力さければ長生きさせられます。確証はありませんが6か月生きたという話も聞いた事があります。普通にブリードすると羽化後2か月前後です。

とにかく長生きだけを考えるなら、まず広めの飼育ケースでの1頭ずつの単頭飼育を徹底した上で転倒防止用に小さい木切れ等を飼育ケースにいれ、直射日光の当たらない風通しの良い場所で飼育することがポイントかなと思います。玄関先とかですね。

単頭飼育といっても、わざわざケースを頭数のぶんだけ用意しなくても仕切りのある飼育ケースで飼育するのがオススメです。昆虫ショップやペットショップですぐに手に入ると思います。

本来の環境に近づけることでカブトムシのストレスは基本的には低減されるはずなので、広葉樹のマット(土)をケースに5cm以上入れてやると良いとは思いますが、夜行性なので日中潜りっぱなしになります。鑑賞的にはちょっと辛いところですね(´-ω-`;)ちなみに僕は普通に飼うならマット2cmくらいしか入れません。それで早死にするというほど早死にされる印象は僕には無いです。

与えるゼリーは正直市販のものであればなんでもいいかなと思います。カブトムシの大きさは幼虫の時の大きさによって決まり、成虫になってからは1ミリも大きくなりません。高たんぱくゼリーの方が産卵に強いという話はけっこう聞く話ですが国産カブトに限ってはそんなデリケートでもないですし、1日に18gゼリーくらいは普通に平らげるので安価なもので十分かなと思います。

ペアリング(交尾)について

ただ長生きさせたいのであればペアリングは寿命を削る行為なので避けた方が良いですが、ブリードするなら避けては通れません。ペアリングには次の2つの方法があります。

  • ハンドペアリング
  • 同居

ハンドペアリングは♂を♀の上に乗せてペアリングを促します。国産カブトムシは交尾欲が強いのでだいたいすぐ♂が交尾をしたがりますが、♀が必死に逃げることが多いのでうまくいったりいかなかったりです。

同居の場合マットを2cmくらいに浅くして2、3日同居させておけば交尾はだいたい済んだものと思って良いと思います。

僕の場合はだいたいいつもハンドペアリングです。

産卵について

ペアリングがおわったら、いよいよ産卵です。

産卵セットを作成します。産卵セットは広葉樹系の発酵マットを10cm以上入れます。底から半分くらいはカチカチに固めておいて、上の方はふんわりさせときます。マットにはある程度加水が必要です。よく言われるのは「マットをぎゅっと握って水が滴らない程度」です。そこに転倒防止の木切れ等を散りばめて♀を投入します。国産カブトムシは「バラマキ産卵」といってマットのあちこちに産みます。ケースが広ければ広いほうが多産傾向にあるようです。ただ、広いケースだと幼虫の割り出しがしんどいので僕は小ケースで組んでます。♀のコンディションによっては小ケースで複数回産卵セット組むのもアリかなと最近思っています。

ここまでだらだらと書いてきてしまいましたが、

小ケース以上のケースに10cm発酵マット入れて♂と♀を一緒に入れておくだけでほとんどの場合産卵してくれます。

♂を一緒にいれてしまうと♂と♀ともに消耗が早くなったり、マットに成虫が潜った際に卵を傷つけてしまうリスクが上がったり、そもそも鑑賞がしにくかったりするのでごちゃごちゃ書いちゃいました(´-ω-`*)スミマセン

めんどかったらこの黄色の部分だけの実践でブリード成功する可能性がけっこうありますので、そのへんよろしくお願いしますm(__)m

今期の産卵セット
小ケースです

幼虫が採れたら

産卵セットを組んで1か月~1か月半くらいでケースの底に幼虫が見え始めるとブリード第1関門突破です。おめでとうございます。♀を取り出してそのまましばらく放置でも良いですし、幼虫の数を把握するためにさっさと割り出して単頭飼育しても大丈夫です。幼虫は変温動物なのであまり手で触らない方が良いです。体温は幼虫にとって熱いものです。乾燥も幼虫にとって良くない事なので、ケースの状況を見ながら霧吹きなどで上から加水すると良いと思います。

幼虫飼育について

カブトムシは幼虫も大食漢です。幼虫の内に2リットルほどのマットをフンに変えます。前途しましたがカブトムシの大きさは幼虫のときにどれだけ栄養を吸収し大きく育ったかが全てです。色んなブリーダーが色んな工夫をして幼虫を大きくしようとしていますが、正解がないところが面白いところです。この辺を考えるのが僕は一番楽しいです。

幼虫は発酵マットを食べるわけなので、それなりの容器に入れて放っておいてしばらく大丈夫です。乾燥に注意して適宜加水しないといけないのと、マットの表面がフンだらけになっていたりするとマットを交換します。

マットを交換する際には全てを交換するのではなく、これまでのマットを少し残した方が良いです。幼虫は消化をバクテリアに頼っていて、幼虫のフンにはバクテリアがたくさんいるからです。マットを全交換すると、幼虫がマットの上にでてきて横たわってしまったりすることがあります。基本的に、マットの上に出てきて横たわっていたら何かしらの環境が気に入らないということなので注意が必要です。

マットに白カビや青カビが生えたりすることがあります。白カビは問題ないと思っています。アオカビもそれを食べたからすぐ星になるということはないですが、増殖するし見た目も最悪なのでマットをごっそり替えた方が良いと思います。

冬場でも基本的には加温する必要はありません。常温で大丈夫です。氷点下になって凍ってしまったりしない限りは死んだりしません。

幼虫の段階で♂の腹側のおしり付近にあるVの模様で雌雄判別できますが・・・これは画像がないと分かりにくいですね。来期覚えていたら写真に撮ってみます。覚えてなさそうですが!

♂で言えば35g越えてきたら大型。80mmUPの期待が持てます。40g越えたら超大型。45g越えたらおめでとうございます!ギネス狙えます!90mmUP作出の可能性があります。ちなみに僕は80mmUPまでしか作出出来ていません。来期頑張ります。

蛹化~羽化

常温下での幼虫飼育は、4月に入ったらもうマット交換しないほうが良いです。幼虫が蛹室を作り始める可能性があります。それまでに幼虫が蛹室を作るスペースがある容器なのかどうかしっかりチェックしておく必要があります。

理想ですが、幼虫が蛹室を作るためには縦横10cm高さ15cmくらいの場所が欲しいです。国産カブトは縦に蛹室を作ります。もう少し低く、狭くても幼虫は蛹化出来ますがこれくらいあると蛹化不全や羽化不全の確立がぐっと下がると思っています。

僕の場合はするめいか等が入ったプラボトルに空気穴を開けて使用したりしています。年明けの最後のマット交換でこのボトルでの単頭管理に切り替えてます。2リットルペットボトルを加工して管理している人もいれば、最初からずっと産卵セットのケースで多頭管理している人も居ます。この辺の管理もどうしたらいいか考えること自体楽しいことです。

マット交換時にすでに蛹室を作っていて、これを壊してしまったら注意が必要です。幼虫は自分のフンを一気に使い果たして蛹室を作るので、1生に1度しか蛹室を作れません。蛹室の代用として、トイレットペーパーの芯を使う方法が最も安全で一般的です。これが人工蛹室です。

GW明け~6月の羽化を楽しみに待ちましょう。

成虫になったら

無事羽化した成虫は1~2週間エサを食べずにじっと動かずに体の成熟を待ちます。いよいよ活動開始すると、自分で作った蛹室を壊して外に出てきます。これで1周サイクルです。1周するまでに1年間しっかり管理すると羽化してくれたときに本当に感動します。1周完走おめでとうございます。

さいごに

鑑賞用として長生きさせるのも良いと思いますけど、やったことが無い人はぜひブリードに挑戦してみてください。自分で頑張って飼育して羽化までいけたら感動しますよ!(´ω`*) 

今回一気に記事を書いたので、書き忘れたこと等追記したい部分があれば都度加筆します。(汗)

グッドラックb

↓↓ブログ村ランキング参加中!応援クリックお願いします!↓↓

↓↓人気ブログランキング参加中!ぜひ応援クリックお願いします!↓↓

-まとめ記事, 国産カブト

Copyright© ドルクスブラザーズ , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。