
今回の話題
- ヤフオク!出品者側の心構え
ヤフオク!の取引もだいぶ数をこなせてきたので、ここで僕が思う出品者の基本立ち回りについて今一度振り返って確認したいと思います。
写真は確実に
出品個体の画像を分かりやすく適切な量掲示します。
親画像や交尾画像等、出品物とは関連するけれども出品物そのものとは違う写真を掲載するときは明記するべきだと思います。
同じ画像を使いまわすのは個人レベルでの販売においてはあまり誠実な出品とは言えないと思います。
生体のスペックは出来るだけ詳しく
生体の産地や累代、孵化時期や羽化時期、体長、コンディションは出来うる限り詳細に明記しましょう。表記は慎重に。一度でも誤った表記をしようものなら信用はただちに失墜し、またひとつ業界に傷を残すものと思います。
幼虫を販売するなら覚悟しましょう
僕自身幼虫販売をした過去もあるのですが、幼虫はあんまり出品しないほうがいいなと思うようになりました。
偽った幼虫を販売するような幼虫詐欺は言語道断ですが、誤っていないのに後で詐欺だと言われても証拠はありません。こちらが間違っていなかったとしても、言われたらそれまでで信用はなくなります。幼虫の取引は普段から連絡が取れて信頼関係のある人以外とは基本的にしないほうが無難でしょう。
どうしても幼虫出品する場合はこのへんを覚悟して出品しましょう。
買う人もショップで購入する方がいいと思います。成虫より安いですし。
個人的にはヤフオク!において幼虫の取引が禁止にでもなったほうがいいような気さえしています。
死着保証無し、ノークレームノーリターンについて
出品側としては、これは仕方ない部分です。明記しましょう。命に取り換えは効きません。
ヤフオク!で金額が一般市場より低い価格で取引される大きな理由の一つがこれだと思います。
ただ、取引先が予定通りに受け取ってくれるのなら死着するかどうかをコントロール出来るのは出品サイドしかありません。よく考えて梱包、発送しましょう。
発送はしっかり到着日時の打ち合わせをしましょう
めんどうだと感じる人もいるかもしれませんけど重要です。
育て上げた生体を世に出す際、受け取ってもらえずに死なせるなんて考えただけで悲しいことですね。発着の予定を予め打ち合わせてから発送が基本だと思います。
ときどき終始無言の落札者もいるにはいますが。
ゆうパックで発送が基本
ヤマトの方が翌日午前中の範囲が広いんだと言う人もいますが、ヤマトでは一般個人においては生体の発送は禁じられています。法人や個人特約を交わした人、その他特別な条件の下ではヤマト宅急便で送ることもあるでしょうが、よくわからんという人はゆうパック使ったので十分です。
聞いた話、ゆうパックは夜間に室内保管してくれることが多いらしいです。
ヤマトで品名を「標本」とかにして偽って発送することが暗黙の了解になっています。赤信号をみんなで渡ってこわくないという考えもあるでしょう。が、僕はやめたほうが良いと思います。金銭のやり取りが発生している取引であることに責任を持ちましょう。
梱包しっかりと
梱包に人が出ます。落札者サイドから見れば、オマケがどうのこうのよりまず商品が落ちない梱包を切に願っていると思います。
外箱について。生体の扱いに長けた人や、コンディションのコントロールに自信のある人は段ボールでもいいと思います。真冬でも段ボールで送れる人は送れます。が、自信があるわけでもないなら大人しく温度変化が段ボールに比べてあまりないと思われる発泡箱を使いましょう。ダイソーに売ってたりするし、ネットでも買えます。空気穴数か所あけるのが通常です。
中はとにかく生体が逃げないようなような容器に入れ、空気穴を開けます。生体はあまり動きまわれないような大きさの狭い容器がいいと思います。広いと、生体がフセツ取れなどのグレードダウンに見舞われるかもしれません。


蒸れや乾燥による生体のコンディションの悪化が起きにくいように、到着までの気温を考えて発送します。
転売はやめましょう
転売をしないで欲しい理由は、その生体に対して孵化、羽化日その他各経緯の責任が持てないという点において無責任な出品になってしまうからです。
幼虫の転売は下手をすれば詐欺行為になってしまう可能性もありますので、ぜひともやめていただきたいと思うところです。
人からもらったものを売ることが良いかどうかという議論はここでは控えますが、転売行為は決してイメージの良いものではありません。
さいごに
ここで記事にしたものは全て僕の意見です。ほかの考え方も当然あるでしょう。
ただ最後は人同士だと思うので、自分が社会人としてあるべき態度を意識的にとることが重要だと思います。一人ひとりが気を付ければ、いい加減だと言われる業界にならずに済むのではないかと思います。
クワガタを愛したひとりとして、後の世代に最大限気持ちよく楽しめる世界が残ってほしいと願っています。