2026年9月13日、大阪南港ATCで開催された大型昆虫イベント「インセクトディスカバリー」に出店してきました!
今回の出店は、関東と奈良のブリーダー仲間との共同企画。3卓構成のブース「dorcus forest」としての参加です。
実は私、大規模な昆虫イベントへの出店経験はそれほど豊富ではありません。
それなのに、今回の共同出店ではなぜか私が代表責任者を務めることに。
いやあ、準備が想像以上に大変でした(笑)。
しかし、終わってみれば本当に楽しいイベントでした。仲間との交流はもちろん、多くのお客さんが集まる会場の熱気も含めて、出店してよかったと心から思っています。
今回は、これから昆虫イベントに出店してみたいという方に向けて、実際に経験した準備の苦労や反省点、当日の様子、そして出店するうえで大切だと感じた心構えについて書いてみたいと思います。
経験豊富な出店者の方には当たり前のこともあるかもしれませんが、初めて出店を考えている方には、きっと参考になる部分があるはずです。
そもそも、なぜインセクトディスカバリーに出店することになったのか
今回の企画の発端は、ブリーダー仲間との何気ない会話でした。
関東に、東京の昆虫イベントで数多くの出店実績を持つブリーダー仲間がいます。
以前から交流があり、話をしていく中で、私がこんなことを言ったんです。
「一回一緒にイベントに出店できたら、きっと面白いよね」
これがすべての始まりでした。
私は愛媛、相手は関東。そこで、お互いの中間地点となる関西での出店を目標にすることに。
せっかくなら大きなイベントに挑戦してみようということで、目標となったのがインセクトディスカバリーでした。
その後、私が奈良のブリーダー仲間も巻き込み、企画は3卓構成の共同ブースへと発展しました。
ブース名は**「dorcus forest」**。
これは私が考えた名前です。
ブースのデザインもChatGPTと相談しながら試行錯誤して制作。オリジナルののぼりまで用意しました。
今振り返ると、このあたりの準備はなかなか楽しかったですね。
仲間との「一緒にやったら面白い」という思いつきが、少しずつ具体的な形になっていく。
イベントへの出店は、当日だけが楽しいわけではないんです。
最初にやるべきことは、主催者への挨拶と確認
さて、企画が決まれば、いよいよ出店準備です。
そして、まず私が取り組んだのはイベント主催者への挨拶でした。
今回は共同出店の代表責任者という立場です。
出店経験が豊富とはいえない私にとって、この役割はなかなか大変でした。
出店費用はいくらなのか。当日はどのような流れで動くのか。何をいつまでに準備しなければならないのか。
こうしたことを確認し、共同出店するメンバーにも伝えていく必要があります。
自分一人で出店するなら、自分が理解していれば済むこともあります。
しかし、共同出店ではそうはいきません。
確認した内容をメンバーと共有し、お互いの認識を合わせていかなければならないからです。
また、今回の場合、当日の詳細が具体的に決まってくるのはイベントの10日前くらいからでした。
この時期は、なかなか慌ただしかったですね。
もちろんイベントによって事情は違うでしょうが、主催者との連絡や情報共有を後回しにしないことは、ぜひ意識しておきたいところです。
最も難しいのは、出品するクワガタの準備
イベント出店に向けた準備の中で、特に重要だと思うのが生体の確保です。
そして、これが思った以上に難しい。
なぜなら、イベントの日程は決まっていても、クワガタの成長は人間の予定どおりには進まないからです。
出店する以上、できるだけコンディションの良い個体を持っていきたい。
しかし、予定していた個体が当日に販売できる状態にあるとは限りません。
今回、私もその難しさを経験しました。
アンタエウスは出品を断念
出品を考えていたアンタエウスは、コンディションの問題からイベントに持っていくことができませんでした。
いくら出品予定に入れていたとしても、生体の状態が伴わなければ仕方がありません。
ハスタートは間に合わず、わずか1ペア
ハスタートも予定していた数を揃えることができず、実際に持参できたのは1ペアだけでした。
こうした経験をすると、イベント直前になってから生体の準備を考えていては遅いことがよく分かります。
イベントの日程から逆算して産卵セットを組む
そこで重要になるのが、計画的なブリードです。
出店を目標にするのであれば、できるだけ早い段階からイベントの日程を意識して産卵セットを組み、羽化までの流れを考えておく必要があります。
もちろん、計画すれば必ず予定どおりに羽化するわけではありません。
だからこそ、余裕を持って準備することが大切なのだと思います。
イベントで販売する生体の準備は、イベント当日の何か月も前から始まっている。
これは今回、改めて強く感じたことでした。
卓のサイズと数は慎重に決めよう
生体の準備と並んで重要なのが、ブースの設計です。
まず確認したいのが、イベントで使用する卓のサイズ。
これはできるだけ早く把握しておくべきだと思います。
卓の寸法が分からなければ、どれだけの生体を並べられるのか、具体的な計画が立てられません。
今回のような共同出店の場合は、なおさらです。
それぞれのメンバーがどのくらいの数の生体を持ってくるのか。
そのケースをどのように配置するのか。
全員の出品量を考えながら、必要な卓の数を決めなければなりません。
卓を多く確保すれば出店費用も増えますし、少なすぎれば十分に陳列できなくなります。
卓の数は何となく決めず、実際のケースの大きさと出品予定数から計算する。
この作業は、出店前にしっかりやっておきたいところです。
また、可能であれば、当日の陳列イメージまで事前に考えておくといいと思います。
実際、今回の設営はあらかじめ卓の構成を考えていたため、当日はそれを形にしていく作業で済みました。
個体ラベルと値札は、大きければいいわけではない
今回、反省したことの一つがラベルのサイズです。

関東のブリーダー仲間は出店経験が豊富なので、小さなラベルを用意していました。
一方、私はラベル作りもゼロからのスタート。
ChatGPTと相談しながら個体ラベルと値札をデザインし、プリントパックで印刷を発注しました。
ところが、実際にケースへ取り付けて並べてみると……。
ラベルが大きい!
ケースの中のクワガタが見えにくくなってしまったんです。
これは実際に並べてみて分かった反省点でした。
考えてみれば、当然の話なんですよね。
お客さんに見てもらいたいのは、ラベルではありません。
クワガタそのものです。
産地やサイズ、価格などの必要な情報を伝えることはもちろん大切です。
しかし、その情報を表示するために肝心の生体が見えにくくなっては本末転倒です。
今回の経験から、ラベルはかなり小さくても十分だと感じました。
これからラベルを作る方には、印刷を発注する前に、実際のケースへ仮のラベルを貼って見え方を確認することをおすすめします。
私も次回は、もっと小さなラベルにします(笑)。

オリジナルのぼりは作って正解だった
今回、用意してよかったと思う備品がオリジナルののぼりです。
ブース名の「dorcus forest」に合わせてデザインを作り、実際に印刷して持参しました。
費用は確か3,000円台くらいだったと思います。
比較的手頃な価格で用意できたことを考えても、作ってよかったと感じています。
何より、自分たちのブースに名前があり、その名前を掲げてイベントに参加するのは楽しいものです。
単に生体を並べるだけではなく、仲間と一緒に一つのブースを作っている実感がありました。
イベント出店をこれから考えている方は、こうしたブースの見せ方も楽しんでみてはいかがでしょうか。
生体の運搬には車。そして台車はほぼ必須!
今回は愛媛から大阪への遠征でした。
移動手段は車です。
まとまった数の生体に加えて、展示用のケースや備品まで運ぶことを考えると、今回の出店では車以外の移動手段は現実的ではないと感じました。
そして、忘れてはいけないのが台車です。
会場では車を降りてから実際のブースまで荷物を運ぶ必要があります。
今回も運搬する距離があったため、台車はほぼ必須だと感じました。
生体ケースや展示用品を何度も手で運ぶのは、なかなか大変です。
卓のレイアウトや出品個体のことばかり考えていると、こうした搬入作業は意外と見落としがちかもしれません。
出店する会場が決まったら、搬入方法についても確認しておきたいですね。
ちなみに私はイベント前日に奈良まで移動し、奈良のブリーダー仲間と前夜祭と称して飲みに行っていました(笑)。
これもまた、仲間と一緒に遠征する楽しみの一つです。
当日の設営は、事前に考えておけば怖くない
いよいよイベント当日。
とはいえ、設営については事前にブースの構成を考えていたので、基本的には計画どおりに並べていく作業でした。
卓のサイズ、ケースの数、陳列する場所。
こうしたことを事前に考えておく意味は大きいと思います。
当日は設営以外にもやることがあります。
だからこそ、事前に決められることは決めておき、当日の負担を少しでも減らしたいところです。

開場前からイベントを楽しもう!
今回、ぜひ伝えたいことがあります。
それは、イベントを出店者自身が楽しむことです。
開場前、私たちが準備をしている段階から、会場には多くのお客さんが列を作って待っていました。
その光景を見るだけでも、イベントの大きさや熱気が伝わってきます。
これから会場が賑わい、多くのお客さんがクワガタやカブトムシを見に来る。
そんな雰囲気の中にいること自体が、イベント出店の魅力なんです。
準備には確かに苦労しました。
しかし、せっかく出店したのですから、当日はその雰囲気ごと楽しみたいものです。
今回の共同出店では、仲間たちとわいわい楽しみながら接客や販売をすることができました。
奈良の仲間には営業面で大いに助けてもらい、私は椅子に座ってのんびりできる時間も長かったです。
ありがたいことですね(笑)。
仲間同士で助け合えるのも、共同出店の良いところだと感じました。
販売で一番大切なのは誠実さ
接客や販売については、あまり難しく考える必要はないと思っています。
私が大切だと思うのは、お客さんに対して誠実であること。
もちろん、生体の情報や状態について、分かることはきちんと伝える。
そして、分からないこと分からないと言う。
基本的には、そうした誠実な姿勢で向き合えばいいのではないでしょうか。
せっかく昆虫が好きな人たちが集まるイベントです。
出店者もお客さんも、楽しく交流できるのが一番です。
なお、販売の実務面では、釣り銭と領収書を用意しておくことをおすすめします。
こうした細かな準備を忘れないことも、当日を気持ちよく過ごすためには大切ですね。
これから昆虫イベントに出店する人への準備チェックリスト
ここまでの経験を踏まえ、今回の出店で重要だと感じた項目をまとめておきます。
- 主催者への挨拶と必要事項の確認
- 出店費用や当日の流れの把握
- 共同出店メンバーとの情報共有
- イベント日程を逆算した産卵・飼育計画
- 出品予定個体のコンディション確認
- 卓の寸法と必要数の確認
- 出品ケースの数と陳列方法の検討
- 個体ラベル・値札の準備
- ブースのぼりなど展示用品の準備
- 釣り銭と領収書の準備
- 車への積載と搬入方法の確認
- 台車の準備
- 前日・当日のメンバーとの役割確認
これはあくまで今回の経験を中心にしたチェックリストです。イベントによって必要な準備は異なりますので、主催者からの案内も忘れずに確認してください。
特に重要だと感じたのは、生体の準備、卓の設計、そして共同出店メンバーとの情報共有でした。
この3つは、できるだけ早い段階から考えておくといいと思います。
インセクトディスカバリーに出店して、本当によかった!
今回のインセクトディスカバリーへの出店。
結論から言えば、本当にやってよかったです。
関東と奈良のブリーダー仲間たちも、すでに「また一緒にやろう」という話になっています。
そして嬉しかったのが、イベント主催者の方からも「また来てね」と声をかけていただけたこと。
出店を終えて、そんな言葉をいただけたのは素直に嬉しかったですね。
最初は「一回一緒にやれたら面白そう」という何気ない会話から始まった今回の企画。
それが実際に3卓の共同ブースとなり、大きなイベントで仲間と一緒に過ごすことができました。
準備は大変でしたし、反省点もいろいろありました。
それでも、またやりたいと思えるほど楽しかった。
これから昆虫イベントへの出店を考えている方には、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。
しっかり準備をして、誠実にお客さんと向き合い、そして何より自分自身が楽しむこと。
それが今回の出店を通じて、私が一番伝えたいことです。
もちろん、私もまた出店したいと思っています。
ただ、ひとつ。
次の代表責任者は、誰か代わってください!(笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

